GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「大丈夫だよ」
「……」
「私は煌月の前から消えはしない」
「……」
「だから、何も心配はないっ!?」
私は突然煌月に腰を引き寄せられ、体が大袈裟な程びくりと震える。
そして、度肝を抜き、目をカッと開いた。
……私、煌月に抱き締められてる!?
今の状況を理解した途端、体が火照る。
……ヤバい。
このままじゃ、チョコレートのように溶けてしまう。
「こ、煌月っ!」
「……」
「ど、ど、ど、どうしたの!?」
もう発熱状態。
煌月の吐息が耳元をかすめる。
しかも、さらにギュウと抱き締められ……。