GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


「お願いだから、自分を責めないで?それから、私は煌月から離れないし、まして自ら命を絶つようなことはしない」

「……」

「……忘れろとは言わないけど、あまり引きずるな。昔を悔やんでも意味がない。リナの分も、今を一生懸命生きないと駄目だよ?」



そう言って眉の両端を下げ、煌月の顔を覗き込む。



煌月の目からスーッと一筋の涙が流れていた。



そう。



今は強がらなくて良い。



甘えることも大切。



そうしないと、人生つまらなくなってしまう。



「『人生楽しく生きないと、生きている価値ねーぞ?』でしょ?涙が枯れるまで泣きまくって、心を軽くしないと、ね?」



私は煌月の頭を軽く二度ポンポンと叩く。



煌月は下唇を噛み締め、目頭を押さえながらうなだれる。



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