GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「茉麗!!もうすぐバレンタインデーだね」
「んー……そうだね」
「関心薄っ!!」
爽良はぐっと眉間にシワを寄せる。
何で!?
普通の女の子だったら、気合いを入れる所だよ!?
そんな訴えが、爽良の表情から滲み出ていた。
……普通の女の子だったらって……。
私、普通の女の子じゃなくて何ですか?
……はぁー……。
ため息が一つ漏れるぜぃ……って、あっ!
私の幸せが逃げちゃった。
ちっ、私の幸せを返せ!!
私は逃げてしまった幸せを吸い込む。