GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「初めて、根性悪い言われたわ。まぁー、外れてはいねー。てか、よく演技だって分かったな?」
「……まぁね」
「俺、どうしてもお前と一度会って、ゆっくり話をしてみたかったんだよ」
「……へぇ」
「お前、予想外な言動をしてくれるよな。お前を手放したくない、煌月の気持ちが分かるわ」
穏やかな表情を浮かべていた。
……予想外な言動ばかりしてごめんなさいね?
私、そういう人なんですよ。
もう、この性格は直りませんので、ご了承を……。
私は心の中でそう言っていると、もう片方の男が口を開いた。
「そういえば、俺たちの自己紹介、まだだったよな?俺は島田拓也(シマダタクヤ)。『黒龍』の副総長だ。よろしく」
「よろしくされたくないっす」と、本音を言うところだった。
ふー。
危ない、危ない。
安堵のため息をつく。