GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「こんなくだらないことで、怪我人を出したくない」
「くだらないだと?」
眉をつり上げ、ご立腹の慎。
だが、これは言わせてもらう。
「仲間の命を何だと思っているの?」
「……は?」
「あんたの我が儘の所為で、沢山の人たちに偉い迷惑がかかっているんだけど」
「……」
「あんたの所為で、怪我までして喧嘩しなきゃならない理由が分からない」
「……」
「私、煌月のもとへ行くから。じゃあね」
私は部屋のドアに向かって歩き出す。
私をかけた戦争?
馬鹿馬鹿しい。
私、物扱いされたくねーし。