GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
……一か八かの賭けに出るしかない。
私は慎から逃げることをやめる。
そして、振り返り身構えた。
慎は一瞬目を見開いたが、
「女が俺に勝てると思っているのか?無理、無理、無理、無理!」
と言って、嘲笑する。
私は出来る子。
そう、天才ウーマン茉麗。
これしきのこと、屁の河童よ!!
「それじゃあ、茉麗には悪いが少しの間眠ってもらう。俺の為にな!!」
慎はそう言って、右ストレートを私の鳩尾に向ける。