GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
あわわわわ。
腹の虫がぐうぐう鳴ってるよ。
そういえば、気を失ってから風呂にも入っていない。
うわっ、頭とか臭くなってるじゃん。
もう、今すぐ風呂に入りたい。
臭い女とか、煌月に言われたくない!
「てか、煌月もいい加減起きなさいよ!!」
私は煌月の後頭部を叩(はた)く。
「いってぇなぁー。兄貴、もう少し優しく起こして――…」
「寝ぼけるな。私、煌月の兄貴じゃないんだけど!!」
「……え?茉麗!?」
煌月は後頭部を押さえながら、勢い良く振り返る。