GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「……茉麗さんと言ったかな?」
突然、煌月の父親が口を開く。
私……何を言われるんだろう。
ドキドキする。
めっちゃ、ドキドキ――…
「茉麗さんは、煌月のどこに惚れたのかな?非常に興味深い」
「…――えっ?」
私は目をパチクリさせる。
そ、そうきたかー!!
困った。
これは、人生最大のピンチかもしれない。
嘘は吐けない。
だからって、煌月と付き合っていないとも言えない。
煌月の母親が肩を落とすのが、目に見えているから……。