GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「……君は、煌月に惚れていないとでも言いたいのかね?」
「違います」
「なら、どういうこと――…」
「私は煌月のお陰で、人生観が変わりました」
「……」
「もちろん、良い方へ変わりました」
「……」
「煌月は他の人と違って面白い思考をします。完璧主義者な私の一般思考を見事に覆してくれました」
「……」
「煌月は、私のスーパーマンです。私に生きる楽しさ、希望を与えてくれました」
「……」
「私は煌月と過ごす時間が好きなんです。だから、煌月のどこに惚れたかとおっしゃられてもお答え出来ません」
私ははっきりとそう言って、口元を緩めた。
全て本当の話。
これっぽっちも嘘は吐いていない。
煌月は私にとって、唯一無二の――…