GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
けど……けどさ?
都合良く忘れるなんて出来やしない。
――私と煌月の二人しかいない、煌月のこの部屋。
床に座っている私と煌月との距離が長い。
……気まずい。
私も煌月も口を開かないから、空気が重い。
『今日は、良い天気だねー』と言う場面でもないし、だからといって、『私、煌月のことが好きなの』なんて言えない。
このことは、二度と触れたくない。
そこで、
「私、どういった経緯で、ここにいるの?」
一番疑問に思っていたことを煌月に聞くことにした。