GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


けど……けどさ?



都合良く忘れるなんて出来やしない。



――私と煌月の二人しかいない、煌月のこの部屋。



床に座っている私と煌月との距離が長い。



……気まずい。



私も煌月も口を開かないから、空気が重い。



『今日は、良い天気だねー』と言う場面でもないし、だからといって、『私、煌月のことが好きなの』なんて言えない。



このことは、二度と触れたくない。



そこで、



「私、どういった経緯で、ここにいるの?」



一番疑問に思っていたことを煌月に聞くことにした。



< 341 / 370 >

この作品をシェア

pagetop