GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
近づいてくる煌月の顔。
煌月の瞳に吸い込まれ、身動き一つ出来ない私に煌月の柔らかい唇が触れた。
私は、予期せぬ出来事に目を見開く。
そして、キスされている事に気づいた時には、煌月の舌が口の中に入り込んでいた。
煌月の舌は私の舌を絡めとり…――って、ちょっと待って!
これって、所謂(いわゆる)ディープキスってやつ!?
てか、く、苦しい。
上手く呼吸が出来ない。
私は煌月の胸元をギュッと握ると、煌月は腰に腕を回して抱き寄せて、私の舌に絡めるのをやめない。
このままでは、窒息死してしまうと判断した私は、煌月の胸元をどんどん叩く。
そして、ようやく煌月が私から離れた。
私は口を大きく開けて空気を吸い込み、吐き出す私。
「茉麗」
「な、何?」
「俺がいつからお前に惚れているか、知っているか?」
――この時、煌月の気持ちを初めて知った。