GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
……だが、姫輝の言っている通りだ。
身の危険をすっかり忘れていた私は馬鹿だ。
今やっとそのことに気づいた私は、警戒心をむき出しにする。
なんとしてでも、この窮地を脱しなければ!!
やはり強行突破で、このバーから逃げるしかないのか?
……いや、無理だ。
どんなに女の武器を上手く使ってあがいても、もう手遅れだ。
「オイ、姫輝。俺の特攻服はどこだ」
扉の前で仁王立ちする金髪男。
……あれ?
この人、何処かで見たことがあるような……。