GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
* * *
教室に入るなり、悠の明るい声が耳に入った。
「オイ、郁斗。これが目に入らぬか!この爽良の愛情たっぷりチョコが!!」
「……目に入らん」
悠の方に一切目を向けず、分厚い本を読む続ける郁斗。
どうやら郁斗は、悠が貰ったチョコに興味がないらしい。
それでも、めげずに悠は語る。
「どうだ!俺の彼女、すげぇだろ」
「……何がどうすげぇのか分からん」
ごもっともな発言だ。
だが、さすがポジティブな人だ。
悠はまた口を開いた。