GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


煌月との出会いは最低。



だって、路地裏のゴミ捨て場よ?



幽霊よりも怖いもんを見たと今でも思っている。



それでも、煌月に出会えて本当に良かった。



私はこれを必然的出会いだと信じたい。



「そういえば、茉麗。お前から、チョコ貰ってねぇーんだけど……」

「あ゙っ!!忘れてた」

「忘れてただと?」

「そういえば、姫輝にも渡してない!!」

「お前ってヤツは……」



煌月は困り気味に微笑する。



私は「アハハハハー」と笑った後、急いで自分の鞄を取りに行く。



『人生楽しく生きないと、生きている価値ねーぞ?』



ある時、煌月が私に言ったこの言葉をふと思い出す。



今では、この言葉が私のモットー。



人生は一度しかない。



今を過ごす、この時間を大切にしないとね。



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