GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
……それは左様か。
それでは、ブスと言われても仕方ない。
私はこみ上げていた怒りを静め、残りの飯を口の中へと運ばせる。
そして、空になった丼鉢を長テーブルの上に置く。
「……拙者、そろそろ帰宅――…」
「駄目だ」
煌月の答えは即答であった。
……私、いつになったら解放されるの?
一刻も早く、この場から立ち去りたい。
むさくるしいし、生きた心地がしないため息苦しい。
それに、私が『迅麓』と一緒にいたことが“アイツ”にバレたら……。
私は思わず身震いする。