GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


てか、何勝手に私の携帯を――…って、ん?



ま、まさか……。



「姫輝……。もしかして……いや、絶対に携帯のアドレス帳……見たよね?」

「……」



私から視線を逸らし、黙り込む姫輝……。



Oh Noー!!



穴があれば入りたい!!



まさか、他人に寂しい寂しいアドレス帳を見られるなんて思いもしなかった。



登録件数は、たったの5件。



……といっても、5件全てが友達のアドレスが登録されているわけではなく、2件だけ私の貴重な友達のアドレスが登録されている。



そう、私に友達は二人しかいない。



そして、今日初めて出会った人に、“コイツに友達は二人しかいない”と知られてしまった。



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