GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「……噂とは残酷だ。噂一つで、その人のイメージが決まり、そうだと思い込んでしまう」
「「……」」
「だから決めたの。勝手に好意を向けてくる男は、片っ端からぶっ潰すってね!!」
私は怒りを拳にこめて、長テーブルを殴りつける。
……この長テーブルが木製だからだろうか。
殴りつけた際、ミシッときしんだ。
その音を聞いた二人は、度肝を抜いていた。
この女に、これ程の力があったのか?
二人の目は、そう私に問いていた。
それを察した私は、明朗快活な笑顔を二人に向けて言った。