GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
危機一髪だったわ。
ふー、救われたわ。
うん、膀胱破裂寸前でトイレに駆け込み、用を足すことが出来た時くらい救われたような気分だわ。
私はそんなことを思いながら、丁度ヘルメットを外し終えた煌月にヘルメットを渡す。
「……オイ、茉麗」
「何?」
「お前の家、東区なのか?」
「……そうだけど?」
……何だか胸騒ぎがする。
きっと、ろくでもないことを――…
「お前の家、教えろ。送ってやる」
…――考えていらしてたかー!!