GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
そして無事帰宅し、ムートンブーツを脱ぐ際、あるものを見て度肝を抜き、思わず尻餅をついてしまった。
……ほんと、ついていない。
白昼夢だと思い込みたくても、思い込めないじゃんか。
煌月よ、とんでもない土産を残してくれたね。
これ、お気に入りのムートンブーツだったんだけど……。
勘弁してくれよ……。
私はムートンブーツにべっとり付着している煌月の赤い手形を睨みつけながら、恨みを込めて燃えるゴミに捨てた。
そういえば、煌月の傷が短時間で完治している理由を聞き忘れたなぁー……。
まぁ、いっか。
兎に角、今日は疲れた。
もう、寝よ……。
私は自分の部屋に戻り、風呂にも入らず着替えもせずにそのままベッドに倒れ込み、深い眠りに入った。