GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


……いや、ウサギさんじゃないか……。



その声……。



「姫輝でしょ。私に何か用?」



私は思いきり姫輝の手を振り払い、姫輝から離れる。



すると、姫輝はウサギの頭を脱ぎ、



「凄いね。一度会っただけなのに、声と名前を一致させるなんて」



口元に笑みを作っていた。



何なの、この人。



私は姫輝の洞察力をナメていた。



……いや、そんな筈がない。



姫輝には洞察力はない。



< 82 / 370 >

この作品をシェア

pagetop