GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
……いや、ウサギさんじゃないか……。
その声……。
「姫輝でしょ。私に何か用?」
私は思いきり姫輝の手を振り払い、姫輝から離れる。
すると、姫輝はウサギの頭を脱ぎ、
「凄いね。一度会っただけなのに、声と名前を一致させるなんて」
口元に笑みを作っていた。
何なの、この人。
私は姫輝の洞察力をナメていた。
……いや、そんな筈がない。
姫輝には洞察力はない。