GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


……姫輝は、おそらく私のほとんどを知っているだろう。



ただ、コイツはどの話を知っていて、どの話を知らないんだ?



それ次第で、コイツをどう上手く誤魔化すかが決まる。



……はぁー……。



ったく、面倒臭いことになってきたわ……。



全ては、“アイツ”の所為。



恨むなら“アイツ”ってわけか……。



私は鼻で笑い言った。



「どうして、私があの予備校にいることを知っていたんだ?」

「……一か八かの賭けだった」

「は?」

「いや、以前からそこの予備校に美女がいるっていう噂を聞いていたからさ……」



あー、そういうことか。



だから、一か八かの賭けだったのね?



< 84 / 370 >

この作品をシェア

pagetop