GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
てか、私。
これ以上、不良に『迅麓』に関わったら後が怖いんだって!!
昨夜、もう私に近づくなって、煌月に間違いなく言った。
さすがに姫輝だって、その話を煌月から聞いている筈。
だから、気になってその知り合いの情報屋から、私の事を聞き出したんでしょ?
なら、そこで終わりにすれば良いじゃん。
何で、もっと私と交流を深めようとするのよ……。
……やはり、不良には私の常識は通用しない。
見事に覆してくれる。
まるで、私の思考が間違えているかのように……。
……うん。
もう、これは奇跡かもしれない。
ここまで予定が狂っているのに、腹の虫がおさまっていることが……。
だが、いつかは堪忍袋が爆発する。
ただ、目撃した光景が、これまた最低だった。
私にとって、一番許せない光景だった……。