GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


なんか、姫輝を見ていると嫌悪を催す。



てか、先程から疑問に思っていたのだが……。



「姫輝って、ウサギさんの着ぐるみを着たままバイクを走らせるの?」



すると、姫輝は「ブッ!!」と吹き出し、



「そうツッコミを入れられるとは思ってもいなかったよ。そこの白いソファーに腰を下ろして待ってて。俺、準備してくるから」



口元を緩めたまま、私を一人この部屋に置いて出て行った。



「……やっぱり、『迅麓』の溜まり場はここがしっくりくるわ……。相変わらずだね、ここ。……五年振りか……」



私は天を仰ぎ、ぼそりと呟く。



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