RealLove~心の傷から生まれた愛~
今だに翔は笑っているから…
『あっそ。』
確かに前みたいな感じは無いかもしれないけど…
そんな表情に出るのかな…と不思議に思ったけど、私はとりあえずそう返事をした。
「もう7時か」
時計を見ながら、そろそろ用意するかというばかりに翔がクローゼットを開けた。
そっか…
私も学校行かなきゃいけないんだ…
「榎南…も学校…行くんだろ?」
何か遠慮がちに聞くから、私は『うん…』としか言えなかった。
これ以上サボっちゃ駄目だと思うから。
はぁ。学校行く気にならないな…。