RealLove~心の傷から生まれた愛~
周りのお店からまるで私を誘惑するような美味しそうな匂いがする。
そういえばお腹空いたな…
時刻は丁度12時を回った所。
すると…
「ね~。お腹空かない?」
帝くんも同じ事思っていたみたい。
『うん。何か食べようか』
「何がいい~?」
帝くんは立ち止まって振り返り私を見る。
『うーん』
何となく周りのお店に目を向けるとふと、パスタのお店が目に入った。
「パスタがいいの?」
私がパスタのお店を見ているのに気付いたようで尋ねてくる。
『あ…え…っと』
慌てて何故か弁解してしまう私だけど、そんな事気にしないで帝くんは私の手を引いてお店の中へ入る。