RealLove~心の傷から生まれた愛~
『帝くんはそれでいいの?』
私が食べたいって理由じゃ…
「俺もパスタ好きだし、美味しそうだよね」
そう言って帝くんはニカッと笑った。
優しい人だな…
そんな事思いながら案内された席に着く。
「じゃあ、俺はこれー。」
まだメニュー表を開いて数秒くらいなのに、帝くんはもう食べる物を決めた。
『え!?もう?』
私なんてまだメニュー表開いただけなのに。
「うん!!」
私も早く選ばなきゃ…
急いでメニュー表に目を移す。
「ははっ。別に選ぶの急がなくていいって」