RealLove~心の傷から生まれた愛~
……「美味しかったね!!」
満面の笑みを見せる帝くん。
『そうだね』
私は、今、食事したそれだけでもう疲れてしまった。
「ねえ!!これ榎南ちゃんに似合いそうだよ」
今はぶらりと街を歩いている所なんだけど…
『ん?』
…ってあれ?…居ない…
さっきまで隣にいたのに、帝くんはいつの間にか私より先で服を見ていた。
そこには。
『可愛い』
私と帝くんの視線の先には、繊細なレースが印象的な白いワンピースを着たマネキンが飾ってあった。
「でしょ?」