RealLove~心の傷から生まれた愛~




突然そんな事を言うから私は、変な声が出てしまった。






『やっぱり似合わないでしょ?』





やり場の無い手をワンピースの裾に持って握る。







「店員さーん!!これ下さい」





『え!?』




またまた何を言うんだ。






『悪いからいいよ!!』




私は本気で買おうとしている帝くんを止める。






「プレゼント。似合ってるし、今日付き合ってくれたお礼も込めて」





そう言って帝くんは会計の方へ行ってしまった。





『………』





私は何も言う事も出来ず、帝くんが戻ってくるまでその場で立っているだけだった。



< 164 / 308 >

この作品をシェア

pagetop