RealLove~心の傷から生まれた愛~
うわ…
いつものキャラと全然違う。
ってそれより、せっかく私が知り合いって言ったのに、これじゃ意味無い。
「どうも…あの、知り合いなんですよね?」
帝くんは、何か探るような、そんな表情に私はハラハラしてしまう。
「そうですよ?これからよろしくお願いします」
翔はキュッと口角を上げる。
私の所から見える翔の横顔…それは…
口角を上げていても、決して笑っているようには到底見えない。
そんな翔にどこかカチンときたらしい帝くんは、
「ええ。こちらこそ」
何処か対抗するようなその発言に私は疑問を覚える。
それだけ言うと、帝くんは私に顔を向けて「また明日」とだけ言ってその場を後にした。