RealLove~心の傷から生まれた愛~
…………。
さっきからこの沈黙キツい。
何か言わなきゃと思って…
「『あのさ…」』
この沈黙を破るように口を開くとお互いの声が同時に被る。
『さ…先にいいよ!!』
「あぁ…」
なんかやっぱりこの空気やだな…
「あのさ…さっきの奴、本当に友達?」
『うん…』
無表情な翔に私は怖くなって思わず下を向いた。
「家帰る?」
家…って…
『どっちの?』
「榎南の家だよ」
グイッと私の腕を勢いよく引っ張る。
『うわっ!?』