RealLove~心の傷から生まれた愛~




「榎南!!今すぐこっちに来い!!」






そこには、息を弾ませながらスーツ姿でこっちを見ている翔がいた。







『いや!!』





翔が居たってこの気持ちは変わらないんだから。






「頼むから…」





翔の顔は青ざめている。








『もう私には…生きる必要無いの』





手すりを掴む力が弱まる。






「何があった…?」






誰かにそんな事言えたら良かったのにね…




いつもより空が近い…



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