RealLove~心の傷から生まれた愛~




早くこの世界から消えたくて、私はここから見える地面を覗き込んだ。






知ってよ…。





励ましてくれてるのは嫌なくらい分かっているけど…





その言葉すべてが私を余計辛くさせているって…







心の中でそう呟いていた時、隣に何か影を感じた。





横目でその影を見ると…








「うわ…ここ結構高いのな…」




『なっ!?』






さっきまで扉の近くにいたのにいつの間に…。





呆然と翔を見ていると翔は私と同じく下を覗き込んでまた私を見た。






「他人事のように言う前に自分も同じ立場にならないと分からないだろ?」





それだけを言うと翔はそこから見える景色を眺めている。






そんな綺麗事ばっか並べたって…




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