RealLove~心の傷から生まれた愛~




私は、自分の人生を逃げたと言うことに片付けられた事に苛立ちを覚えた。






どんな思いで…






どんなに考えて…






そんな私に翔はまた拍車をかけるかのように言い張る。








「そんな簡単に死んでいいんだ?だったら負け犬だな」




『なっ!!』






私は、言われた言葉が悔しすぎて唇が切れるんじゃないかと言うくらいに唇を噛んだ。








『簡単な訳無いでしょ!!逃げたんじゃない!!嫌でもこうする事しか無いの!!』






やっぱり誰一人この気持ちは分からないんだ…







「だってさ、生き続ける事の方が死ぬ事より何百倍も辛いだろ?」






さっきの冷たい声では無く今度の翔の声は優しいものだった。








『そうだよ。生きるってすごく怖くて辛い。』





私は足に力が入らず立っているのがやっとの状態で静かに呟く。




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