RealLove~心の傷から生まれた愛~
扉の向こうに悔しげな顔をして私達を見ている帝くんがいた事に…。
…***
『い…痛いっ!!』
「我慢しろって」
『…っっ…』
どうしてこんな事になったかというと…
30分前…
学校を出て、成り行きで翔の家に行く事になった私。
「なんか安心したら腹減ったな」
もう時刻は8時になっていて夕食には少し遅い時間だと思う。
『私何か作るよ』
「え?」
料理は結構得意だから…
それにさっきの事のお礼も兼ねて。
『キッチン借りるね』
そう言ってリビングを出て行くけど、何故か翔も私の後を着いてくる。
「何作るの?」
私は、冷蔵庫を開けてみると物の少なさにびっくりする。