RealLove~心の傷から生まれた愛~





あんまりそれ以上聞かれるのが嫌で少し濁して言えば翔は、黙って私の手を引っ張ってソファーに座らせた。







「何使ってこんな深く切ったの…?」





翔は傷口を見て痛々しく苦痛な表情をしつつ救急箱を取り出して私の後に続いて隣に座った。







『ハサミ…』





自分も傷口を見れば自分でも驚くくらいに血がついていた。






「…ったく」




…そして今に至る。





私の腕には久しぶりに巻かれた包帯。






あー…痛い…





我に返ってから痛みが半端無いのに何故今まで普通でいられたのか不思議に思う。







ブーブーブー…





突然目の前に置いてある私のケータイが震え出した。



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