RealLove~心の傷から生まれた愛~




「見つかって良かった…って、あれから大丈夫?」





避けたい話題を平気で持ち出す帝くんに私はため息が出てしまった。







『あの時はごめんね。もう大丈夫だから』




私は軽くその話題に触れて笑ってみる。






帝くんは安堵の表情を見せたけど、すぐに眉をひそめた。







「包帯…アイツか…?」




『え…?』






あまりに小さい声で言った帝くんに聞き返せば「何でも無い」と誤魔化された。







『そういえば、何か私に用事あった?』





すごく走ってきたみたいだし…







「あ!!そうだった。それでさ、明後日幼稚園の職場体験があるんだけど…メンバーの一人が行けなくなって…」





幼稚園…?





「その人の代わりに、良かったら一緒に行かない?」



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