RealLove~心の傷から生まれた愛~
帝くんはウロウロと動き回っている状況だった。
彼は何をしているんだろうか...
『ちょっと待っててね』
私は一度その場を離れて泣いている子供の元へ向かう。
『どうしたの?』
私は泣いてる男の子の前にしゃがんで目線を合わせる。
「うっうっ…」
その子は泣きながら自分の膝を指差す。
『転んじゃったのかな?』
『痛かったね』
私はポケットから絆創膏を取り出してその子の傷口に貼る。
『男の子は泣いちゃだめだよ?強くならなきゃ』
「つよく…?」
『うん!!好きな女の子を守ってあげなきゃ』
「うん!!ぼくもう泣かないもん!!」
そう言って男の子は涙を拭った。
『えらいえらい。』
そっと頭を撫でてあげるとニコッと笑ってその子は走っていった。