RealLove~心の傷から生まれた愛~
やっぱり子供って可愛いな。
「榎南ちゃんすごい!!」
今まで黙っていた帝くんが口を開く。
『すごく無いよ。子供が好きだから』
「子供は好きだけどな…俺には向いて無いって痛感したよ」
帝くんは頭を掻いて苦笑いを浮かべる。
まぁ、子供相手にムキになっちゃ...
『あはは…』
私も帝くんの言葉に苦笑いする事しか出来なかった。
それからも帝くんは何度も慌てる度に私は助けにいく。
そんな事が何回か続いた。
...時間が過ぎるのは早い。
あっという間にお別れの時間になってしまった。
「おねえちゃん、今日はありがとう」
私の前にいる女の子の手には一生懸命書いたという私の似顔絵。