RealLove~心の傷から生まれた愛~
それを私にプレゼントしてくれた。
『ありがとう』
「また...きてくれる?」
女の子は私に抱き着いてくるのを私はそっと受け止める。
『もちろん。また来るからね』
『「やくそく」』
女の子が差し出した小指に私も同じく繋いで約束をする。
『ばいばい』
別れが惜しい中、私達は幼稚園を後にした。
「あー!!疲れたー」
帝くんは歩きながら思いっきり伸びをする。
『そう?楽しかったよ』
私は貰った似顔絵を眺める。
「だからそれは!!みんな榎南ちゃんになついていたからでしょ!!」
ずるいと不満げな顔をして言った。
「いっそ幼稚園の先生になれば?」
『…どうだろうね』
『じゃあ、またね』