RealLove~心の傷から生まれた愛~




「気をつけてね!!」





私達は別々に別れて家に帰る。








「榎南おかえり」





玄関を開けて中に入ると翔が迎えてくれる。





『うん』




私はそのままリビングへ向かう。







「今日どうだった?」





『これ、もらった』





自分のバックから似顔絵が書かれた紙を取り出して翔に渡す。






「可愛い絵だな」




ふっ。と口角を上げて笑う。





帰り道、帝くんから言われた言葉がふいに浮かんでくる。







“「いっそ幼稚園の先生になれば?」”




なりたい気持ちは今日体験して思ったけど...








『ねぇ...翔。夢叶えるのに才能って必要だと思う?』





私はなんとなく何もない床を見つめる。




< 250 / 308 >

この作品をシェア

pagetop