RealLove~心の傷から生まれた愛~
『それって...「ねぇ、ちょっと来てみてよ」
その言葉と同時に強く繋がれた右手。
『ちょっ!?』
帝くんに引っ張られて連れて来られたのは私達の今居る屋上...
...には変わりないけれど。
さっき居た場所の反対側。
『すごい...』
反対側に今まで来た事無かった。
今ここから見える景色は...
木々が太陽の光を受けて輝いてキラキラしている。
「でしょ」
自慢気に笑う帝くん。
『うん』
素直に私も返事をすると、繋がれている手に力が入ったのを感じた。
『...っ』