RealLove~心の傷から生まれた愛~






ほどかれたその手は私の額にいく。







「やっぱまだ熱いな...ちょっと熱、測ってみて」





翔は近くに置いてある体温計に手を伸ばす。







『なんで体温計がそこにあるの?』







まさか...






「ち...ちげーよ!!近くにあった方が便利かなって思っただけで、別に測った訳じゃ無いから!!」






翔が焦るように言うから余計怪しくて。







『怪しい。』






私は翔を軽く睨んで疑いの目を向ける。






「マジで!!疑うなよ」





そう訴える表情は不安そうで私は思わず笑いそうになる。





< 59 / 308 >

この作品をシェア

pagetop