RealLove~心の傷から生まれた愛~
ほどかれたその手は私の額にいく。
「やっぱまだ熱いな...ちょっと熱、測ってみて」
翔は近くに置いてある体温計に手を伸ばす。
『なんで体温計がそこにあるの?』
まさか...
「ち...ちげーよ!!近くにあった方が便利かなって思っただけで、別に測った訳じゃ無いから!!」
翔が焦るように言うから余計怪しくて。
『怪しい。』
私は翔を軽く睨んで疑いの目を向ける。
「マジで!!疑うなよ」
そう訴える表情は不安そうで私は思わず笑いそうになる。