RealLove~心の傷から生まれた愛~
理由と過去
「大丈夫か!?」
すぐさま翔もしゃがみこんで私の背中を擦ってくれた。
『...こほ...っ』
声を出す事が出来なくて私は頷くしか出来なかった。
「本当は病院行った方がいいんだけどな。」
ぼそっと呟いたのを聞いて私はふるふると首を横に振った。
「ふっ。それはやっぱりダメなんだな。」
翔は少し可笑しそうに笑った。
『...ふぅ』
やっと呼吸が落ち着いて私はゆっくり深呼吸をする。
「ほら。布団に戻れ」