RealLove~心の傷から生まれた愛~





「榎南が心の中を吐き出してくれるまで離さない。」






その瞳は何一つ嘘が無いようなそんな瞳だった。






『何でっ…』





翔には嘘つけないんだろう…





胸の底から何か熱いモノが込み上げてくる。





『…っ』





泣き顔を見られなく無くて下を向こうとする。






「泣きたいだけ泣いていいんだよ」





肩に回された腕から香る翔の匂い。





そのいい香りとは反対に。





『もう…ほっといて…!!』




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