RealLove~心の傷から生まれた愛~
―翔side―
俺は、榎南に電話したあの日。
…***
「はぁ…今日仕事早く終わんねぇかな」
そんな事考えながらいつも通りパソコンに文字を打ち込む。
まぁ、そんな上手くいく話がある訳…「渡部!!今日はもう今やってる作業終わったら帰宅していいぞー!!」
……は!?
「どうして…ですか!?」
あまりの驚きで思わず俺は立ち上がる。
「先週そういえば、残業多くやってくれたから今日はもういいぞ」
上司は、思い出したように言っている。
そんな言葉を耳に入れながら俺は1人心の中でガッツポーズをした。