手紙でXXXして。


なんだかいつもの木村先生と違う男の人のような表情で、あたしはとまどった。


「ひかりちゃん」


木村先生の呼びかけに、ひかりさんの肩がびくりと震える。


「何よ」

ひかりさんはそっぽを向いたまま答える。

「いや、ひかりちゃんが実くん以外の人といるの珍しいなぁと思って」


「私が誰といようと、勝手でしょう」


そう言うと、ひかりさんは目に力を込めて木村先生を睨んだ。


< 112 / 214 >

この作品をシェア

pagetop