手紙でXXXして。
「みのる?なんで?」


ひび割れた声があたしののどからざりざりと音をたてて、聞こえてくる。

なんだか自分じゃないだれかが喋っているみたいだ。


「やー愛しい人のもとに愛の手紙を届けようと執筆に励んでいたんだけど、その愛しき人が僕のマイテリトリーに来てくれたんで、その感謝の気持ちを伝えようとトキメキの心とともに君の元にきたんだ。気分はどうだい?」


相変わらず騒々しい実の様子にあたしは率直な言葉を伝えた。



「うざい」

< 121 / 214 >

この作品をシェア

pagetop