手紙でXXXして。
「確かにうざいかな。悪いが実くんちょっととっととでていってくれないか」
口調はやわらかいが、実とは違う男の人の声が耳に響く。
「木村せんせーってばいけずー。僕の恋路を邪魔する奴は馬にのられちゃうよ」
おちゃらけて絡む実にたいして、木村先生はにこやかな顔で対応する。
「俺の恋路も散々君に邪魔されてるから問題ないよ。なんですみやかにでてってね」
「はーいじゃあ、チハルさんお大事にね。あ、姉さんあれある?」
実が病室のドアに向かって喋ると、すっとひかりさんがドアをあけ、横になっているあたしのお腹のあたりに一枚の手紙をそっと置いた。