手紙でXXXして。



あたしはなぜか話を聞きながら、
実のことを思い出した。




腕が欠けている彼。

脳が欠けているあたし。



それでもあたしと彼は生きている。



木村先生が去った後、
あたしは一人病室の壁を睨みつけた。




「ずるい」

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