手紙でXXXして。
「個展ひらく時、ひかりさんも一緒にいくんですか?」
もちろんよ!
と、目をきらきら輝かせて、あたしに微笑むと思われたその顔にふっと陰がさした。
「自分の個展だから、自分だけでまわりたいんですって」
「大丈夫なんですか?」
さわさわと吹く風が、あたしたちの心を掻き乱していく。
「ああみえてあのこは大丈夫よ、個展先にも介助の人はいるし~」
ああ、わかってないな。
いや、あたしだからわかっちゃうんだ。
「ひかりさんは、大丈夫なんですか?」